日本ドッグフードの"始まり" ビタワンを比較・検証。ビタワンの評価っておすすめなの?

公開日:2016/2/16 更新日:2016/2/28
ビタワンといえば、日本のドッグフード界ではパイオニア・・・日本で初めてドッグフードを販売し始めた会社であり商品でもあります
一番有名で一番売れているドッグフードであるビタワンですが、実際にドッグフードとして適切なものなのでしょうか
愛犬の健康に対しての影響は?他の商品とどれほど違いがあるのか?
そんなちょっと気になるポイントを比較、検証してみました!ビタワンって正直どうなの?!
ビタワンの強みは価格の安さ
ビタワンの一番の強みは安さ。というよりも、安さが全てといっても間違いではありません
今の世の中"安さ"は絶対的に目を引く大事な要素。お金はとても大事ですから
ただし、当然ながら素材や原材料に関しては害がある、とまではいかなくともマイナスにならない程度の最低限のもの
最高のメリットである安さは、クオリティの最低限しか保証しないデメリットともなることを理解しておかないといけません
ビタワンの成分・原材料に関して
ビタワンのように安いドッグフードは基本穀物がメインの原材料になることがほとんど
本当は肉食である犬にとって肉類でまとまったドッグフードの方が、タンパク質の"質"がいいので長い目で見ればこっちの方がいいのですが
安いわけですから当然コストのかかる肉類は、ほぼ配合することが出来ません。ビタワンの商品の成分を見てみましょう
並んでいる原材料、成分は配合されている量の順番です。一番多いのは穀物のトウモロコシ、一番少ないのはバチルスサブチルスという成分です
傾向を見ていくと、穀類、肉類、豆類に油脂類が続き、栄養成分が配合されて、香料や酸化防止剤をちょちょいと入れて作られています
危険性はかなり少ないです。発がん性があるというBHT、BHA、エトキシキンという危険添加物もありませんし、保存料、着色料もほとんどありません
普通に食べさせる分には問題ないですが、品質に関してはやっぱり期待してはいけないところ
特に肉類。表示は肉類ですが、チキン"ミール"、牛肉"粉"、豚肉"粉"、チキンレバー"パウダー"と純粋に肉類は一切入っていません
全て加工されていたものを利用して「砕いたけど(ミール、粉)、混ぜたけど(粉)、液体(パウダー)だけど肉類だよねー!」という感じです
危険はありませんが、犬によっては穀物アレルギーを持った子もいるので異常が出ることも十分に考えられます
更に、最低限食べさせられるもの・・・という程度のものなので、他においしいものを食べさせると食べなくなったりすることも良くあります
ここまで来るとおわかりかと思いますが食事ができる、お腹を満たすことができる程度のドッグフードです
私が10段階でビタワンを評価するとしたら、3ですね。安さも入れると5でいいのですが、安さはわたし達人の感覚でしかなく
食べる側の犬からすると、知ったことじゃないですからね。自分で食べるものだとするなら5。ドッグフードとしての評価は3です
他のドッグフードと比べてみよう
当サイトで一番オススメしているドッグフードと、当サイトで最もオススメしないドッグフードと、ビタワンを比較してみましょう
価格、内包量、成分が一番分かりやすいのでこの3つで比べてみたいと思います!
ビタワン | オリジン | プロマネージ |
内包量 |
||
2kg | 2.27kg | 2.2kg |
価格 |
||
718円 | 5.616円 | 2.980円 |
ビックリするぐらい価格差があるこの3つのドッグフード。ビタワンとオリジンの差はなんと約8倍!
中間にあるプロマネージでも4倍近い差があり、どれだけビタワンが安いかが分かります
では成分と原材料を見てみましょう。ここが一番重要です
ビタワン |
穀類(トウモロコシ、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすま)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダー)、豆類(脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末)、油脂類(動物性油脂、γ-リノレン酸)、ビール酵母(β-グルカン源)、乾燥キャベツ、オリゴ糖、カゼインホスホペプチド、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、グルコン酸亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、B2、B6、B12、D、E、パントテン酸、コリン)、香料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン)、バチルスサブチルス(活性菌) |
オリジン |
新鮮骨なし鶏肉、乾燥鶏肉、新鮮鶏肉レバー、新鮮丸ごとニシン、新鮮骨なし七面鳥肉、乾燥七面鳥肉、新鮮七面鳥レバー、新鮮全卵、新鮮骨なしウォールアイ、新鮮丸ごとサーモン、新鮮鶏ハツ、鶏軟骨、乾燥ニシン、乾燥サーモン、鶏レバー油、赤レンズ豆、グリンピース、緑レンズ豆、日干しアルファルファ、ヤムイモ、えんどう豆繊維、ひよこ豆、カボチャ、バターナッツスクワッシュ、ホウレン草、ニンジン、レッドデリシャスアップル、バートレット梨、クランベリー、ブルーベリー、昆布、甘草、アンジェリカルート、コロハ、マリーゴールドフラワー、スイートフェンネル、ペパーミントリーフ、カモミール、タンポポ、サマーセイボリー、ローズマリー、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ナイアシン、リボフラビン、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、亜鉛、鉄、マンガン、銅、セレン、発酵乾燥腸球菌フェシウム |
プロマネージ |
米、チキン及び家禽類、さとうもろこし、とうもろこし、チキンエキス、鶏脂、コーングルテン、食物繊維(シュガービートパルプ、フラクトオリゴ糖)、サンフラワーオイル、フィッシュミール、STPP(トリポリリン酸塩)、マリーゴールド、トマトパウダー、ブルーベリーパウダー、ルテイン、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、 コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(アルギニン、タウリン)、酸化防止剤(BHA、 BHT、 クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物) |
ビタワンについては、上でお話したとおり。ドッグフードとしては中の下といった程度。価格通りとも言えますけどね
オリジンはとにかく豪華、肉のオンパレード、保存料着色料は一切なし。栄養分が豊富、タンパク質の"質"もかなり高くて、犬からすると理想とも言えるドッグフード
プロマネージはビタワンより原材料はいいけど、BHA、BHTという危険添加物ありで信頼できるかというと微妙なところ
こうやって見てみると、おおよそ価格通りに作られているので、継続して与えていける範囲で購入していくと間違いはありません
ただし、プロマネージをオススメしない理由の中に、危険添加物の存在があり価格通りの価値があるかというと、正直疑問が出るところ
それなら、ずっと安いビタワンで十分・・・ではないにしろ、価格が安い分メリットは強いです
金銭的に余裕があるならオリジン、無いならビタワン、プロマネージはそもそもオススメできない
比較した結果こんな感じ。ただ、一番愛犬のためになるドッグフードオリジンです。これだけは変わりません
ビタワンではちょっと不安かも・・・というあなた。一度オリジンなど他のドッグフードも調べてみるといいですよ♪